2. 母の癌は珍しい種類だった

日記

▷1. の続きになります。

 母は、医師からの治療方針に従う事にし、抗癌剤治療を勧められました。

 CTの結果では、子宮体癌大網で広範囲に見えるらしく、転移はまだ無いだろうとの事で

 抗癌剤で癌を小さくした後に、摘出手術をする流れに納得していました。

ただ医師は念の為、お腹を切って癌組織を取り出し、詳しい検査が出来る「腹腔鏡手術」を勧めてくれ

「そんなことも出来るんだ〜!」と最初はあまり重要性が分かっていませんでしたが、手術をする方向へ転換して行きました。

 腹腔鏡手術は、診察から6日後の事でした。9日間の入院となり

1日目…入室、絶食

2日目…腹腔鏡手術、お腹を5箇所切って癌組織を採取

3日目…安静、常食が出てきます

4.5.6.7日目…採血、診察等。母はかなりキズの痛みに悩まされ、寝れない日もありました。腹水が抜け、少し圧迫感は楽になった様です。

8日目最初の抗癌剤を投与(点滴)

9日目…退院

 入院、手術、抗癌剤で母は疲れがあったものの無事に帰宅。

 これから、3週間に1回 抗癌剤の為に通院となります。

しかし、キズの痛みは引く事がなく継続して痛む様で、一日中母はベッドに横になって過ごす様になりました。

痛み止めが効かないのです。

 痛みが我慢できない程になった母は、一度病院へ連絡して欲しいと私に言い、連絡すると診察を勧めてくれました。

診察では、別の種類の痛み止めを処方してくれ、様子見となりました。そして、腹腔鏡手術の検査結果も告げられる事になります。

検査結果は、「癌性腹膜炎」組織型の「明細胞癌」と診断されました。

子宮体癌の中でも、「明細胞癌」と言うのは進行スピードがはやく非常に厄介で、珍しい種類の癌だと知ります。

しかも、抗癌剤の効果が見られない癌で、母は根本的に手術が難しい段階にあると分かりました。

 さらに、癌ステージ4(末期)にさしかかる相当の、IVA期と診断され、聞いてた話と違う…涙涙

 ステージ2とは何だったのか…

 しかしながら、医師は薬物投与(抗癌剤)で、できる事をしましょう…と引き続き継続を促してくれました。

 母も私も涙をグッと堪えて、治療に専念する意思を伝えました。

 母は少し震え声になっていましたが、「大丈夫」「大丈夫」と私は言うのがやっとでした。

 私は、この日からガラッと意識が変わった気がします。母を助けたい、大丈夫にしたいと思う気持ちが湧き上がって来た感じです。

「明細胞癌」の事を調べると、悪いことしか書いてなくて暗い気分に何度もなりましたが、癌について知識をつける事にしました。

▷3へ続きます

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